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コンクリートのひび割れ…
🧱コンクリートが割れる理由とは?外構のプロがわかりやすく解説
駐車場の土間コンクリートやアプローチなどで、
「小さなひび割れが入っているんだけど…大丈夫?」
というご相談をよくいただきます。
実はコンクリートのひび割れは、工事の品質が関係するときもありますが、それとは無関係で“どうしても起こりうる自然現象” です。
今日はその理由と、防ぐための方法をわかりやすくお伝えします。
■ なぜコンクリートは割れるのか?
1. 乾燥して縮むから(乾燥収縮)
コンクリートは水分が抜けると少し縮みます。
でも地面や鉄筋に引っ張られて自由に縮めないため、力がたまって「ピキッ」とひびが入りやすくなります。
2. 温度の変化による伸び縮み(温度ひび割れ)
コンクリートは温度が上がると膨らみ、下がると縮みます。
暑い日と寒い日が続くとその伸び縮みが繰り返され、ひびが入ることがあります。
3. 地面が動いたり沈んだりする(不同沈下)
下の地盤がやわらかかったり、雨で土が流れたりすると、コンクリートがゆがみます。
そのゆがみに耐えきれなくなったときに割れが発生します。
4. 重い車や荷物がかかる(外からの力)
駐車場に車を停める、物を落とすなど「強い力」が加わるとひびが入ることがあります。
特に薄い土間コンクリートだと起こりやすいです。
5. 凍って膨らむ力(凍害)
冬に水分が凍ると膨らみます。
コンクリートの中に残った水が凍ると内部から押されて壊れやすくなります。
※雪国でよく起きる現象です。
6. 鉄筋が錆びて膨らむ(内部のサビ)
鉄筋がサビると膨らみます。
その膨らむ力にコンクリートが負けて、表面にひびが出たり割れが大きくなったりします。
7. 打設時に気泡が残って弱い部分ができる(施工不良)
コンクリートを流し込むときに十分に締め固めができていないと、
中に空洞ができ、そこが弱点になって割れやすくなります。
8. 急に乾燥してしまう(施工時の環境)
打ったばかりのコンクリートが風や日差しで急激に乾くと、表面が割れることがあります。
夏場に起きやすいです。
9. 材料の配合ミス(コンクリート自体の性質)
水を多く入れすぎたり、材料の配合が悪いと、強度が落ちたり収縮が大きくなって割れやすくなります。
10. 継ぎ目(目地)が適切に入っていない
コンクリートは割れやすいので、あらかじめ「ここで割れてください」という線(目地)を入れます。
これが適切でないと、別の場所に勝手にひび割れが出てしまいます。
■ これって危険?放置して大丈夫?
◆ “細いひび割れ” は問題ありません
ヘアークラックと呼ばれる0.3mm以下のひび割れは、
強度・耐久性にほとんど影響はありません。
見た目は気になるものの、構造上は問題ありません。
◆ “幅が広いひび割れ” は要注意
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水がしみ込む
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冬場は凍結膨張で広がる
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段差になる
などの恐れがあるため、補修が必要な場合があります。
気になる時は写真を送っていただければ、状態を判断できます。
■ プロが行う「ひび割れ防止の工夫」
当社ではひび割れを少なくするために、以下のような施工を行っています。
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ワイヤーメッシュ(鉄筋)の敷設
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コンクリートの適切な厚み(通常10~12cm)
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伸縮目地(スリット)の設置
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打設後の養生(保湿・保護)
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天候を見極めて打設日を調整
完全にゼロにはできませんが、発生を最小限に抑えることができます。
■ もしひび割れが気になったら?
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写真を撮る
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場所・幅・長さをメモする
写真の状況に応じて弊社の担当者が現地を確認させていただきます。
■ まとめ:コンクリートは割れてしまうもの。でも対策はできます
コンクリートのひび割れは自然現象であり、外構工事ではとても一般的です。
しかし、正しい施工を行うことで大きな割れを防ぐことができます。
気になるひびを見つけたら、どうぞお気軽にご相談ください。
補修が必要かどうか、プロの目線でしっかり確認いたします